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○ 珪酸塩鉱物


◇ かんらん石 Olivine


・ 苦土かんらん石 Forsterite
成分:(Mg,Fe)2SiO4



ペリドット Peridot

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パキスタン Sapat, Kohistan, Pakistan 19mm, 12mm

玄武岩を構成する鉱物の一つとして知られるかんらん石ですが、
成分によっていくつかに分けられています。
その一つ、苦土かんらん石のうち、宝石的価値のあるものをペリドットと呼びます。

ちなみに、かんらんは漢字で「橄欖」と書きますが、
これはカンラン科の植物、カンラン Canarium album のことです。
おそらく、オリーブ(モクセイ科)と勘違いしてつけられた名前ではないかと考えられています。

 





◇ 輝石類 Pyroxene

長石同様、火山成岩石の主要な構成鉱物です。



ひすい輝石 (硬玉、翡翠) Jadeite (Jade) 
成分: NaAlSi2O6

Jadeite
ビルマ 37mm

日本人には馴染み深い鉱物です。
東洋ではこのような半透明な鉱物が好まれる傾向があります。
現在の主要な産地はビルマ(ミャンマー)ですが、
かつては日本の糸魚川市姫川水系も主要な輸出元でした。
現在では色の着いているものはほとんど採り尽くされてしまったそうです。

色は白、緑、他様々ありますが、
やはり緑色のものに人気があります。
特に色が濃く透明感の高いものは「琅かん」(かんは王偏に干)と呼ばれ、
最高級とされます。

玉髄同様潜晶質で繊維状の結晶が固まってできていて、
硬度があるのに割れにくいので彫刻を施して工芸品とされることもあります。

やはり水を吸い込む性質があるので染色されていることがよくあるそうです。
普通は蝋や樹脂を染み込ませて透明感を増しているものが多いそうです。

よく似たものに軟玉 Nephriteがありますが、
安価でヒスイよりも柔らかいので彫刻してアクセサリーや調度品にされます。
これをヒスイやJadeと銘打って売られていることがあり
知らずに買っている方も多いかと思います。
(参照:カナディアンロッキー

ちなみ翡翠の訓読みはかわせみです。


撮影:2005/09/02 PowerShot G6




◇ 角閃石類 Amphibole group


・ 緑閃石 Actinolite
成分: Ca2(Mg,Fe)5(Si8O22)(OH)2

繊維状の結晶が集合した状態で産します。


軟玉(ネフライト) Nephrite

N025302.jpg
ロシア, バイカル湖近辺 24mm

緑閃石のうち、繊維状結晶が極微細なものです。
暗緑、緑、白、褐色など。

中国などでは単に「玉」といえば軟玉を指すことが多く、
ひすい輝石を「硬玉」と呼び分ける場合もあります。
ひすいよりも硬度は低いですが、繊維状結晶が絡み合っているため割れにくく、細工物に利用されてきました。


撮影:2006/09/22 COOLPIX990






魚眼石 (ぎょがんせき) Apophyllite
成分: KCa4(Si4O10)2(F,OH)・8H2O

051222N1011gyogan.jpg 051222N1012.jpg
インド 約52mm

結晶の尖った方を斜め上からのぞき込むと、キンメダイの目の様にぼんやり光って見えることからこの名があります。
無色のものが多いですが、淡緑色や淡紅色のものもあります。
この個体は部分的に薄い緑色を含んでいます。

結晶の形は錐形の四角柱状や方形、板状、粒状などです。
結晶の表面は光沢があって、軸方向に条線が見られます。

きれいな石ですが、劈開性(*注)があって割れやすく、宝石には向いていません。
日本でも産出するポピュラーな鉱物ですが、標本としてはインドやアメリカのものが多く出回っています。



撮影:2005/12/22





方ソーダ石 (ソーダライト) Sodalite 
成分: Na8Al6Si6O24Cl2

20050901170556.jpg
約12mm

単結晶になることはまれで、岩石の中に斑紋状に存在することが多いです。
色は様々ありますが、青いものが多いです。
ラピスラズリの親戚で、間違われることもありますが、
色がややうすいものが多く、
ラピスラズリがほぼ不透明なのに対してやや半透明です。


撮影:1991/10/22 PENTAX SFXNew F50mmF2.8MACRO RDP F11 1秒





◇ 長石類 Feldspar

花崗岩の主要構成鉱物であり、地殻の約50%を占めるそうです。
結晶構造や成分によって細かく分類されます。


・ カリ長石(アルカリ長石) Potassium feldsper


・ 正長石 Orthoclase
成分: K(AlSi3O8)


ムーンストーン (月長石) Moonstone

278802.jpg 279302.jpg
インド 約9mm

異なる結晶構造が混ざり合っていて、
その境目同士で干渉作用や回折作用がおこって猫目効果になるそうです。
この効果を楽しむために通常はカボッションに磨きます。*注

主にインドとスリランカが産地です。


撮影:2005/08/01 PowerShot G6






・ 斜長石 Plagioclase


・ 灰長石 Anorthite
成分: Ca(Al2Si2O8)



日長石(サンストーン) Sun stone

1006sunst.jpg
インド 12mm

赤鉄鉱や銅の微細粒を含んでおり、見る方向によって光って見えます。


撮影:2006/09/22 COOLPIX990







 



カボッション:
半球状に磨く宝石の磨き方の一つ。
通常半透明の石に用いられます。
それに対し透明な石の輝きを活かすため、
いくつもの面を作って磨く磨き方をファセットカットといいます。
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劈開性:
へきかいせい。一定方向に割れやすい性質のこと。
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登録 2005/08/31 方ソーダ石
更新 2005/09/27 月長石
    2005/09/28 ひすい輝石
    2005/11/05 罫線
    2006/03/12
    2006/03/22
    2008/02/26 ネフライト、タグ
    2008/03/01 サンストーン
    2008/03/08 ペリドット
    2008/12/31 魚眼石
    2009/07/10 リンク修正




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