スピネル (尖晶石) Spinel 成分:MgAl2O4
スピネルの結晶の形は左の画像のように八面体をつぶしたようなものが多く、稀に六面体になります。
真上から見ると六角形に見えます。
スピネルの結晶はしばしば双晶(*注)に育ち、
右の画像のように二つの八面体を同じ高さで水平に切り、切り口を貼り合わせたような独特の形になります。
このような双晶の形式を「スピネル式双晶 Spinel law twin」といい、真上から見ると三角形に見えます。
スピネル式双晶はダイヤモンドや磁鉄鉱や閃亜鉛鉱など、他の八面体の結晶でも見られ、三角形の薄い板状になることもあります。
色は様々ありますが、赤やピンクが多いようです。
主要な産地がビルマやスリランカ等同じ色のルビーと重なるため、
昔はルビーと勘違いされていたことが多かったようです。
どこぞの国の王冠を飾っていたルビーが
後年スピネルだと判明したこともあります。
綺麗ならどっちでもいいと思いますけど(笑
石を集め始めた頃、この石がすごく欲しかったのですが
あまり見かけませんでしたし、あっても高価でした。
初めて手に入れた物も透明感が低く、色もぱっとしなかったです。
ところが、ここ何年かこの石の流通量が急に多くなり、
価格もどんどん下がってます。
きっと新しい鉱脈でも見つかったのでしょう。
このように鉱物や化石の値段は年毎に大きく変動することがあります。
逆にある年からぷっつり姿を見かけなくなるなんてことも珍しくありません。
撮影:両方 Powershot G6
スピネルの結晶の形は左の画像のように八面体をつぶしたようなものが多く、稀に六面体になります。
真上から見ると六角形に見えます。
スピネルの結晶はしばしば双晶(*注)に育ち、
右の画像のように二つの八面体を同じ高さで水平に切り、切り口を貼り合わせたような独特の形になります。
このような双晶の形式を「スピネル式双晶 Spinel law twin」といい、真上から見ると三角形に見えます。
スピネル式双晶はダイヤモンドや磁鉄鉱や閃亜鉛鉱など、他の八面体の結晶でも見られ、三角形の薄い板状になることもあります。
色は様々ありますが、赤やピンクが多いようです。
主要な産地がビルマやスリランカ等同じ色のルビーと重なるため、
昔はルビーと勘違いされていたことが多かったようです。
どこぞの国の王冠を飾っていたルビーが
後年スピネルだと判明したこともあります。
綺麗ならどっちでもいいと思いますけど(笑
石を集め始めた頃、この石がすごく欲しかったのですが
あまり見かけませんでしたし、あっても高価でした。
初めて手に入れた物も透明感が低く、色もぱっとしなかったです。
ところが、ここ何年かこの石の流通量が急に多くなり、
価格もどんどん下がってます。
きっと新しい鉱脈でも見つかったのでしょう。
このように鉱物や化石の値段は年毎に大きく変動することがあります。
逆にある年からぷっつり姿を見かけなくなるなんてことも珍しくありません。
撮影:両方 Powershot G6
クリソベリル (金緑石) Chrysoberyle 成分:BeAl2O4
コランダム(鋼玉)に次いで硬度の高い鉱物です。
60度に交わる三連双晶*注を成すことが多く、
6角形の板状になることもあります。
通常は緑や飴色が多いです。
屈折率も高く、宝石としても価値がありそうですが、
あまりメジャーではありません。
アレキサンドライト (アレキサンドル石) Alexandrite 成分:Be(Al,Cr)2O4
ブラジル バヒア州 4mm
クリソベリルの内、当たる光源によって色の変わる特殊な性質、
変色性を持つものをアレキサンドライトといいます。
通常、自然光では緑に、白熱灯やろうそくの明かりでは赤に、
蛍光灯では赤と緑が混在した色に見えます。
これは一定の波長以外の光を吸収する性質に起因します。
アレキサンドライトの場合、極狭い赤と緑の二つの波長を透す性質のため、
緑の波長の多い太陽光では緑に、
緑の波長の少ない電球や炎の光では赤に、
蛍光灯の光にはいくつかの波長がまばらに混在しているため
両方の色が見えるわけです。
また、強いエネルギーを加えると一定の波長の蛍光を発します。
この性質を利用して、医療用レーザーに使われます。
アレキサンドライトは非常に希少なため、ダイヤモンドよりも高価な石です。
この個体は多分宝石に使えないくず石だったのか、
信じられないほど安価で手に入れることができました。
撮影:2005/10/02
自然光、懐中電灯 COOLPIX990 TelescoMicro ED6x18D
蛍光灯 PENTAX MZ3 FA50mmF1.4 リバースリング オート接写リングK 12mm+19mm+26mm SRA
コランダム(鋼玉)に次いで硬度の高い鉱物です。
60度に交わる三連双晶*注を成すことが多く、
6角形の板状になることもあります。
通常は緑や飴色が多いです。
屈折率も高く、宝石としても価値がありそうですが、
あまりメジャーではありません。
アレキサンドライト (アレキサンドル石) Alexandrite 成分:Be(Al,Cr)2O4
ブラジル バヒア州 4mm
クリソベリルの内、当たる光源によって色の変わる特殊な性質、
変色性を持つものをアレキサンドライトといいます。
通常、自然光では緑に、白熱灯やろうそくの明かりでは赤に、
蛍光灯では赤と緑が混在した色に見えます。
これは一定の波長以外の光を吸収する性質に起因します。
アレキサンドライトの場合、極狭い赤と緑の二つの波長を透す性質のため、
緑の波長の多い太陽光では緑に、
緑の波長の少ない電球や炎の光では赤に、
蛍光灯の光にはいくつかの波長がまばらに混在しているため
両方の色が見えるわけです。
また、強いエネルギーを加えると一定の波長の蛍光を発します。
この性質を利用して、医療用レーザーに使われます。
アレキサンドライトは非常に希少なため、ダイヤモンドよりも高価な石です。
この個体は多分宝石に使えないくず石だったのか、
信じられないほど安価で手に入れることができました。
撮影:2005/10/02
自然光、懐中電灯 COOLPIX990 TelescoMicro ED6x18D
蛍光灯 PENTAX MZ3 FA50mmF1.4 リバースリング オート接写リングK 12mm+19mm+26mm SRA
ルチル (金紅石) Rutile 成分:TiO2

ブラジル ミナスジェライス州 6mm
細かな針状結晶として他の鉱物に入り込んでいることが多いです。
単結晶の場合は柱状で暗赤色のものが多いです。
表面に金属光沢があり、一見ほとんど黒い石に見えます。
原石ではほとんどわかりませんが
光の屈折率と分散(*注)がダイヤモンドよりも強く、
透明な人工ルチルは強い輝きを放ちます。
「チタニアダイヤ」と呼ばれ、ダイヤの模造品に用いられます。
石の下に付いているのは標本固定専用のゴム粘土です。
撮影:COOLPIX990 PLフィルター


ブラジル ミナスジェライス州 6mm
細かな針状結晶として他の鉱物に入り込んでいることが多いです。
単結晶の場合は柱状で暗赤色のものが多いです。
表面に金属光沢があり、一見ほとんど黒い石に見えます。
原石ではほとんどわかりませんが
光の屈折率と分散(*注)がダイヤモンドよりも強く、
透明な人工ルチルは強い輝きを放ちます。
「チタニアダイヤ」と呼ばれ、ダイヤの模造品に用いられます。
石の下に付いているのは標本固定専用のゴム粘土です。
撮影:COOLPIX990 PLフィルター
赤銅鉱 Cuprite 成分:CuO

産地:カザフスタン 9mm
通常は塊状に産することが多く、
この様な単結晶は比較的珍しいです。
正八面体で表面はワックスをかけたような金属光沢を放ちます。
一見黒っぽい石に見えるのですが、
光にかざして見ると暗赤の妖しい色が透けて見えます。
前からとても欲しかった石ですがなかなか手に入りませんでした。
たまたま見つけたこの石も、決して安くはありませんでしたし、
表面には強い融蝕が出ていましたが、*注
思い切って買ってしまいました。
(高いと言っても何千円としない額ですが)
撮影:PowerShot G6


産地:カザフスタン 9mm
通常は塊状に産することが多く、
この様な単結晶は比較的珍しいです。
正八面体で表面はワックスをかけたような金属光沢を放ちます。
一見黒っぽい石に見えるのですが、
光にかざして見ると暗赤の妖しい色が透けて見えます。
前からとても欲しかった石ですがなかなか手に入りませんでした。
たまたま見つけたこの石も、決して安くはありませんでしたし、
表面には強い融蝕が出ていましたが、*注
思い切って買ってしまいました。
(高いと言っても何千円としない額ですが)
撮影:PowerShot G6
注゚
融蝕:
腐食性物質等の影響で表面が融けてくぼむこと。
赤銅鉱へもどる
光の分散:
光の波長によって屈折する角度が異なるため、
色毎に分けられること。
分散が強い鉱物のファセットカットはさまざまな色で輝く。
ルチルへ戻る
双晶:
成長の方向の異なる結晶が合わさって一つの石になることをいいます。
クリソベリルへ戻る
一覧へ戻る
コメントはこちら
作成 2005/09/08 赤銅鉱
更新 2005/10/29 ルチル
2005/11/04 クリソベリル、罫線
2006/01/24 オパール記事移動
2006/03/22
2006/08/25 スピネル式双晶
2008/10/17 誤植訂正